以前イタリアの美術館に行ったとき、名画に感動できなかった。絵画は宗教を題材にしたものが多いのに、全く知らないからだ。それ以来「宗教」を学んでみたいと思っていた。
というわけで今回から旧約聖書ついてこんなこと言ってるぞ、というのを自分で学びがてら書いてくことにした。
聖書とは?
聖書は、旧約聖書と新約聖書の2つからなり、旧約聖書には人類の歴史が、新約聖書にはキリストの弟子達が書いたキリストの記録が残っている。
まずは旧約聖書の1章目「創世記」から学んでいこう。
創世記は大きく分けて人類歴史とイスラエルの歴史に分けられる。旧約聖書はイスラエル民族の話なのだ。
人類の歴史は、①神の天地創造、②アダムとイブのエデンの園、③ノアの方舟の3つに分けられる。なんとなく聞いたことあるタイトルだ。
少し余談だが、バチカン市国(カトリックの総本山)にあるシスティーナ礼拝堂には、ミケランジェロの描いた有名な天井画がある。
この有名な天井画は創世記の物語を9つの場面に分けて描かれている。
この天井画を見るときは、ばっちり感動したい。
聖書と言うストーリーを想像で絵画にするのは「二次創作」要素が含まれていて楽しい。
わたし、画家にも詳しくなって"世界の美術館巡り"をするんだ!
神の天地創造
「初めに、神は天地を創造された」
旧約聖書の最初の一文は有名だ。
神の天地創造はその名の通り、神が世界を作る話。
ミケランジェロが描いた神は筋肉隆々。何でも作れそう。
神は7日間で世界の土台づくりをする。
地球は一日にしてならず。
1日目は天地を作る。暗闇の中で「光あれ!」と言うと昼と夜ができたらしい。ファンタジスタ、神。
2日目は地球の空を作る。
3日目は大地と海を作り、植物を植える。
4日目は太陽と月と星を作る。
5日目に魚と鳥を作り、
6日目に獣と家畜を作り、神の形に似せた人を作る。
この時つくった神の形に似せた人がアダム。
父なる神がアダムに命を吹き込むこの絵画も見覚えがある。
それにしてもアダム、顔も身体も出来上がりが良すぎる。神は才能があるな。
そして7日目、神は休む。ちゃっかり。ちなみにこれが日曜日が休みの起源と言われている。神のおかげで休めているのか~!ありがたい。
この7日間を「神の天地創造」という。
太陽ができるより昼と夜が先に出来るのはおかしい!とかいう矛盾は気にせず行こう!
アダムとイブのエデンの園
人類の最初がアダムとイブであると言う話は聞いたことがある。
まさに6日目に神が作ったのがアダムで、アダムは土から作られ、イブはアダムのあばら骨から作られた(という説もある)。
ヘブライ語(ヘブル語、イスラエルの言葉)でアダムは赤土という意味なのだ。ちなみにイブは書籍によってはエバと書かれている。どっちでもいいらしい。
神は、初めて作った人間がどんな感じか知るために、エデンの園という楽園を作りアダムとイブを住まわせた。
神はアダムに「自由にしていい!どの木の実も好きに食べていいが、"知識の実"だけは食べてはいけないぞ。死ぬから!」と伝えた。
神は人間が正しい生き物なのかどうか、判別しようとしたのだ。アダムはイブにも食べてはいけない実のことを伝えた。
こんな感じの最高の楽園でアハハウフフと暮らしていた。知識がないのでお互い裸でも全く恥ずかしくなかった。
ある日イブの前に蛇が現れ、「この木の実を食べても死なないよ!食べると神と同じになれるんだ!」とそそのかした。
イブは「じゃあ食べちゃお。」と木の実を食べてしまった。イブはアダムにも木の実を食べても死なないことを伝えると、アダムも実を食べてしまったのだ。
知識の実を食べた2人は、裸が恥ずかしいと気づいてイチジクの葉で腰を隠した。
それを見た神は2人が罪を犯したことに気づいたのだ。
アダムは神に問い詰められると「イブにそそのかされた!」と言い、イブは「蛇が悪いのよ!」と言い逃れをした。
それを聞いた神は人間は善悪が分からないんだ!と2人を楽園から追放した。この事件を「楽園追放」という。
この神への裏切りは「原罪」と呼ばれ、アダムとイブから生まれた人類は生まれながらにしてその罪を背負っている。なんてことをしてくれたんだ!
神は男と女と蛇にそれぞれ罰を与えた。
蛇は一生這いつくばって生きるように、女は苦しんで子供を産むように、男は生涯食べ物を得ようとして苦しむように。
アダムとイブが木のみを食べなければ、お腹を傷めずにつるんと子供を産むことができたのかもしれないな。
原罪を持った人間をそのままにはせず、神は「必ず救済する!」と約束をした。自分で作り出したものへのケジメなのかしら。
自分で罪をつけといて救う?って動機が分からない!と思うのだが、信者からすると「神のお考えは私たちにわかるはずもない。」と言うことなんだそう。
もうやりたい放題だ。
神は後に登場するモーセと「救済」を契約する。その契約を叶えるための救世主として登場するのがイエスキリストなのである。
でたー!
神に代わってキリストが約束を果たす。そら人気がでるはずだ。
さて、楽園追放された2人は自給自足生活を始めた。アダムとイブが畑を耕していたとは知らなかった。
つつましく暮らしていた2人に兄のカインと弟のアベルという2人の息子が生まれた。
カインは土を耕して農作物を作り、アベルは羊を飼いのんびり暮らしていたある日、神に農作物と羊を捧げると、神は農作物には目もくれず羊を見て喜んだのだ
それを見て嫉妬に狂ったカインは弟のアベルを殺してしまった!
カインとアベルは人類初の殺人者と被害者と言われてる。
それにしてもなぜ絵画はいつも脱いでいるのだろう。
カインは自分を愛してくれない神を憎んだことで、エデンの東にあるノドという場所に追いやられた。カインはノドで新たなスタートを切り、家族を増やし子孫繁栄していった。
その間、アダムとイブはセトという3男を授かり末永く幸せに暮らした。アダムは930年、セトは912年生きたとされる。神話の寿命だ。
こうして地上にもどんどん人が増えていった。
イブ以外に女性はいたの?と聞きたくなるが気にせず行こう!
聖書は「細かいことは気にするな」と伝えたいのだと思う。
ノアの方舟
ノアの方舟は長くなるので2にまとめた。
アダムとイブの話は「なんか実を食べた」くらいの知識だったので、知ることができてよかった。
聖書シリーズ、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします!
それではまた次回。