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アブラハムには七人の子の謎が解けた〇旧約聖書「創世記-イスラエルの歴史」3

旧約聖書についてこんなこといっているぞ、と言うのを学びがてらまとめていきたい第3弾。

今回は創世記のイスラエルの歴史です。

 

前回で創世記の前半、人類の歴史が終わったので、今回からはイスラエルの歴史に移る。イスラエルの歴史は12〜50章と長いが大きく分けると

の4つに分けられる。これは全部人の名前である。

 

アブラハム

アダムとイブで失敗、ノアを選んで成功するがバベルの塔で失敗と、人間に期待しては失敗してきた神。次に人類救済の為に選んだのはアブラハムという男だった。ちなみにまだまだキリストは出てこない。というか旧約聖書には出てこない。

 

ノアの子孫の中から選ばれたアブラハムは神とアブラハム契約を結ぶ。

生まれ故郷を捨てて、約束の地(カナン・パレスチナ)へ行き神の指示に従えという契約である。そうすれば、地上の全ての人間はアブラハムによって祝福され、反対にアブラハムを呪うものは呪われる。神との条約を守れば一生恩恵受けれるよという内容なのだ。

この言葉を信じたアブラハムは妻のサラとたくさんの使用人、家畜や全財産を引き連れ故郷を旅立つ。

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アブラハムの前に現れる三人の天使

 

祝福されるには子孫が必要だが、この時アブラハムとサラの間に子供はなく、子供を身篭るのは絶望的と言われていた。神はアブラハムの子孫が星のように増え広がることを約束したが、10年経っても子供はいないままだった。

このままでは神の恩恵が受けられないと心配した妻のサラは、自分の女奴隷ハガルを差し出してイシュマエルを産むが、神はアブラハムとサラの子でなければならないと執着した。

神はアブラハムが「国民の父」になることを告げ、名前を「多くの父」を表すアブラハムに改名しさせたのだ。(元はアブラムだった)

ついにアブラハムが100歳の時、イサクが誕生。イサクは神に選ばれし子供だったのである。

 

イサクが産まれて幸せの中、神はイサクを捧げるように言った。アブラハムは命令を受けた翌朝早速、イサクをモリヤ山に連れて行き刀で刺そうとした。刀を振り上げた時、神がそれを止め、アブラハムの信仰を確かめた。神がメンヘラな女に見えてくる。人を試しすぎだ。

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刀を振り上げるアブラハム

これによりアブラハムの信仰は真のものとされ「信仰の父」と呼ばれるようになった。

 

アブラハム、と言えばお馴染みの「アブラハムニーは7人の子〜」という歌がある。これはサラが死んだ後アブラハムは後妻をもらい、そこに6人の子供が生まれるからだ。イサクとは歳が離れているので、イサクはのっぽであとはチビ、という歌詞なのだそう。というか「アブラハムには七人の子」だったんだ!アブラハム二ーっていう人かと思っていた。

 

イサク

イサクはリベカという妻をもらい、リベカとの間に双子の子供が生まれた。初めに出てきた兄は毛深かったので「毛深い」という意味のエサウ、次に出てきた弟は兄のかかとを掴んで出てきたので、「かかと」という語源のヤコブとつけた。由来がすごい。

 

双子だが性格も見た目も全く似ていなかった。リベカのお腹にいた時に神は「2つの国民が胎内から出る、兄が弟に仕える」と告げていたのだ。

兄のエサウは猟師になり山を駆け巡りご飯を目一杯食べて逞しい男になった。弟のヤコブは家に篭り一日中頭を瞑想しているような賢い男になった。父であるイサクは兄のエサウを偏愛し、母のリベカはヤコブを偏愛した。

ある日エサウが狩猟から帰ってくるとヤコブはご飯を作っていた。エサウがご飯をくれと言うとヤコブはご飯と引き換えに「長男の権利が欲しい」と引き合いに出したのだ。

当時最初に生まれた子供は神に属する特別な価値があるとされていた。エサウは長男の権利が自分には必要ないからいいよ、とヤコブに譲った。

相手の弱みにつけ込む狡猾なヤコブと無頓着なエサウの神に対する意識の違いが現れている。聖書では狡猾なヤコブの貪欲さを責めるよりエサウが長男の権利を侮ったとして批判されている。

 

ヤコブに偏愛していたリベカとタッグを組み、目の見えなくなった死際のイサクとエサウを騙して長男が受けるはずの祝福をヤコブが横取りした。イサクはそのまま死に、エサウは騙したヤコブを深く恨み、殺す決意をするのだった。

イサクは生涯リベカ1人だけを愛した、温厚な人物だったといわれます。

 

 

ヤコブ

エサウの気持ちを知ったリベカは、ヤコブが危ないと思い伯父のラバンの元へ1人送り出す。ヤコブはラバンの次女ラケルと恋をするが、父のラバンに騙されて姉のレアと結婚してしまう。それでもラケルを諦められないヤコブは、さらに7年間働いてラケルも妻にした。ヤコブの妻2人は姉妹なのです。

 

ヤコブが愛していたのはラケルだった。しかしラケルも不妊であり、レアが妊娠して①ルベン、②シメオン、③レビ、④ユダと4人の男の子を産んだ。焦ったラケルは自分の女奴隷を差し出し、⑤ダン、⑥ナフタリの2人の男の子を産ませた。さらにそれに対抗したレアも自分の女奴隷を差し出して⑦ガド、⑧アシェルの2人の男の子を産ませた。続けてレアが⑨イッサカル、⑩ゼブルン、長女のディナを産んだ後、ついにラケルが身篭り⑪ヨセフが産まれた。さらにヤコブがカナンに戻ってから末っ子の⑫ベニヤミンも産まれた。

 

こうして姉妹と女奴隷がそれぞれ産みあって、ヤコブは12人の息子と1人の娘の父となった。この12人の息子はのちにイスラエル12部族の祖となる。

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天使と格闘するヤコブ

この時天使に勝ったことで、神の勝者を意味する「イスラエル」(イシャラー(勝つ者)+エル(神))の名を与えられ、イスラエル民族のであるユダヤ人は全てヤコブの子孫と言われる。

 

故郷に戻ったヤコブはエサウと再会します。はじめ会うのを怖がったヤコブをエサウは暖かく迎え入れます。あの時の裏切りは水に流したのだ。エサウの大らかさが私は好きです。エサウは別民族エドム人の祖先となった。

 

ヤコブは忍耐強くずる賢いですが穏やかな性格でした。ベニヤミンの出産と同時に妻のラケルは亡くなり、ヤコブも180歳で亡くなりました。

 

ヨセフ

ヤコブにとって愛するラケルとの間の最初の息子だったのでヨセフは他の兄弟より贔屓されたす。しかし兄達の嫉妬に無頓着だったヨセフは自分が選ばれしものだと言うことを無神経にも言ってしまう。

ヨセフに対する怒りや嫌悪が絶頂になった兄達は人気のない場所で殺してしまおうと計画をたてる。しかし長男のルベンが殺すのはやめようと言ったので、一命はとり止めたが、ヨセフは商人に売り飛ばされて何処かに連れて行かれてしまった。

仕方がないのでヤギの血をヨセフの服につけて、ヨセフが獣に襲われたとヤコブに報告をした。父であるヤコブはそれを信じてとても悲しんだ。

 

一方ヨセフはエジプトの王の侍従長をしていた人に買い取られます。ヨセフは神に選ばれし子供なので、主人の信頼を得て家と全財産を管理するまで昇りつめた。ヨセフは仕事ができる上にハンサムだったので主人の妻から言い寄られますが、神を裏切れないと断り続けた。それに怒った妻はヨセフに言いがかりをつけて監獄にぶち込んだ。

監獄の中でも信頼を築き、的確な夢占いと予言で再びエジプトの宰相に上りつめ30歳で国の管理を任されるようになった。若き成功者ヨセフ、かっこいいです。

 

食糧難の時期、ヨセフのおかげでエジプトには相当な蓄えがあった。噂を聞きつけた人が各地からエジプトへ食料を求めてやってきた。そこにヨセフの兄弟も現れるたのだ。

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馬に乗るヨセフが弟ベニヤミンに手を差し伸べている

 

初めは兄達を警戒していたが、末っ子のベニヤミンを庇う兄達を見て自分の正体をバラした。兄達は驚き恐れたが、ヨセフは「自分がここに売られてきたおかげで、今一族が救えるのだから気にしなくていい」と器のでかいことを言った。

ヨセフは今の時代にいても相当モテると思う。

 

死んだと思っていた最愛の息子がエジプトで権力者になっていたことにヤコブは驚き喜びました。家族はエジプトに移り住み、2人はエジプトで再会を果たす。

 

ここまでが「創世記 イスラエルの歴史」です。

エジプトに移り住むための橋渡しとなったヨセフは、エジプトで歓迎されて暮らしていた。しかしヨセフが死んでしまうと、ヤコブの子孫達は奴隷として扱われるようになった。もう限界だ!エジプトをでてカナンに戻ろう!とする動きが次にお話である。

ここから次の「出エジプト記」へ繋がる。

 

アブラハムの子

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