
年末に地球を半周して魅惑の国モロッコに来た私は、
旅の最終日を迎えました。旅の最終日はいつも寂しいです。本日はカサブランカのマストスポット、
ハッサン二世のモスクへ行き、日本への飛行機に乗ります。

7:30 起床
昨日買ったヨーグルトを食べながら朝のニュースを見ました。
ゴーンが日本脱出したり、
アメリカがイラクに空爆落として偉い人が死んだりしていました。
日本は島国なので、
どんな海外のニュースを聞いても遠い国のことに感じますが、
陸が続いているだけでこっちまで来るんじゃないかと不安になりま
すね。日本にいると不安への耐性がなくなる。
お土産をキャリーに詰め込み、出発の準備完了。
ハッサン二世のモスク
朝8:20にホテルを出て、大通りでタクシーを拾います。さすが商業の中心地、カサブランカは一番交通量が多いです。進行方向に向かうタクシーに声をかけて、乗せてもらいました。「モスクハッサン2」で通じました。相乗りの人を先に下ろし、ハッサンの近くにきたところで、下ろしてもらいます。「I get off here!」と言っても通じなかったので、体感カサブランカが一番英語通じません。30〜40DHでいけると聞いていましたが、10DHで行けました。10分で100円は安い。

朝のモスクは霧をまとって幻想的です。
緑色のタイルがオレンジ色の朝日を浴びて美しさに感無量。
モスクの前の広場も広くてきれいでした。
朝9時のモスクツアーに参加する予定なのでチケットオフィスを探
します。しかし、いくら探せど探せどない!警備員さん(
みんな優しい)にツアーチケットのオフィスどこ!
と聞いて回りますがみんな英語分からないようでした。
こんな観光地なのになぜ!英語が通じない!
結局チケットオフィスはメイン入り口にありました。
私たちは別の入り口から入ってきてしまったので、
気づかずに直接モスクまで行ってしまったのです。
9時を回ってしまい、ツアーいけませんでした。
くそーーー今年最初の悔しさを感じます。
絶対中に入りたかったのに…。
もっと朝余裕を持って来るべきでした。
絶対いつかまたモスクの中に入りに来てやると思いました。
ついでに砂漠も行く。
時間が空いてしまったので、飽きるまでモスクを見て写真を撮りまくることに。

日本人が神社やお寺につい立ち寄ってしまうみたいに、なぜか心が静かに落ち着いてしまうみたいに、モスクや教会に来ても喧騒を忘れて心が穏やかになります。こういう神聖さって人類共通なのかな。大きな力に守られている感。以前イタリアで詐欺の男の人に追いかけられたとき、教会に逃げ込みましたが、あの時は安心感ありすぎてクリスチャンになろうかと思いました(笑)

改めまして、こちらがハッサン2世のモスク。
モロッコいやアフリカ最大級のモスクです。
日本人に馴染みのないモスクですが、
イスラム教の礼拝堂のことです。金曜に礼拝をし、
モロッコの人々は礼拝の後にクスクスを食べるのがユージュアルな
のだそう。宿の人に教えてもらいました。

モロッコ最初の国王、ハッサン2世がいろんな分野の職人を集め、
8年かけて1993年に完成。
モスクの礼拝堂には約2万5000人、
敷地には約8万人を一度に収容することができるのでかなり広々し
ています。気持ちがいい!

世界で5番目に大きいモスクです。イスタンブールやドバイのモスクのような特有の丸みを帯びた
スタイルではないので、見ただけだと美術館か博物館のようです。

緑色の建物ってあんまり見ないので珍しい。真ん中にそびえる塔(
ミナレット)は、全長200メートルの高さがあり世界最大です。
まっすぐ伸びているような傾いているような・・・
タイルや装飾のせいなのか塔の作りなのかわかりませんが、
モスク全体がだまし絵みたいに見えてきます。

近づくと扉も大きくて迫力あります。
このモスクは信者による寄付金と税金だけで1兆円のお金をかけ作
られました。ムスリムの信仰心の強さを感じます。

職人によるタイル装飾が素敵です!モロッコの伝統的な「ゼリージュ(Zellige)」という技法で作られています。今まで見てきたフェズのブージュルード門や水飲み場のタイルも、このゼリージュで作られています。
dailynewsagency.com
こちらで紹介されていますが、タイルを焼き、釉薬をかけ、
色を付け(汚れを防ぎ硬度を強め色彩の美しさを表現するため)、
柄通りに切り取り、一つ一つ組み合わせて、
幾何学模様のモザイクに並べていく気の遠くなるような作業です。タイルの美しさは遠くから見ると一番よくわかります。
ベースのエメラルドグリーンが強く見えますが、
近づいてみると赤や青や黄色や黒など様々な色で成り立っているこ
とが分かります。

形もかわいーい!!

私が一番お気に入りなのは、この噴水のタイル!
ブルーとグリーンの色づかいも模様も可愛い!
水が入るとゆらゆらして色が混じったように見えるのも面白いです
ね。

立派だ―。こちらはタイルの色やモザイクの配置で奥行きがあるように見せているそうです。我が家にもモザイク装飾どこかに欲しい。
さて外観を見終えたのでホテルまで帰ります。モスクの目の前の通りは観光客価格タクシーなので少し歩いて拾います。最寄りの大きな「マリーナホテル」を目印に帰ります。帰りも10DHでした。ツアーにも行けなかったのでお金が爆余りしてしましました。
ホテルまで戻り、オーナーさんに足りない分のお金を払い、車に乗せてもらって空港へ。どこ回ったの?とか何食べたの?とか聞いてくれました。次モロッコに来るときは10日くらいあった方がいいよ!と言われました。フェズのお土産屋のお兄さんにも同じこと言われたなあ。
確かに、交通網が整っていなくて、一つ一つの移動に時間がかかることで旅程がかなり立てにくかったです。あと3日あれば砂漠にも行けた、もう1日あればシャウエンでもっとゆっくりできたと5日じゃ少なかったなあと思います。でも私は働く社会人。仕事を辞めたらのんびり旅行したいと思います。
オーナーさんは韓国人でモロッコに来て10年になるそう。
英語もフランス語もモロッコ語もペラペラでした。
すごいグローバル。こういう人憧れるなあ。
海外で快適で親身になれるゲストハウスやりたい。
空港へは1時間かからないほどで到着。
とても面倒見のいいオーナーさんに感謝!安心感ありました。
空港に入るだけで荷物検査があります。DH(ディルハム)
が余ってしまったのでジャンクフード屋さんで昼ご飯。またパン。

モロッコからの出国審査を通過するとDHは使えなくなってしまう
&DHは他国に持ち出し禁止なのでどうにかして使い切らなきゃ、
ということでまたお土産を買いました。
自分用にラクダの置物と、
写真カードとモロッコ国旗のピンバッヂ。ピンバッヂ、
増えてきましたー!嬉しい!けど意外と重い(笑)
つけるとこ変えようかな。
15:05 カサブランカ発
さようなら、モロッコ。いろいろあったけど、楽しめた。
モロッコは確かに優しい人が多かったです。まだまだ発展途上国、
その国らしさが残っているうちにいろんな国を回りたいと思います
。その土地らしい景観が消される前に。
私はやっぱり暮らしとか歴史とか文化が好きだ。
そして地球が好きだ―――!と思いました。心から。
私が宗教を作るとしたら崇める対象を地球にしよう。母なる地球。
そしてモロッコは工事中・開発中なところが多かったです。
こうやって今、モロッコを綺麗に、
よくするために働いている人たちは、
モロッコが先進国同様に整う前には死んでしまうのだろうけど、
同じような時代が日本もあって、
昔の人が劣悪な環境の中働いてくれたから、
今は不便なく暮らせているんだなと思います。
生まれた時代・生まれた土地でどうしても差があるけど、
そこで生きている人をリアルに見てくると今は何もいらないなあと
いう不思議な気持ちになります。
もともと物欲ないけどさらになくなったな。
22時頃、ドバイに着きました。
空港内のホテルでシャワーを浴びて、出発まで仮眠。
Cゲートターミナルのホテルのシャワーは分かりにくいところにあ
るので、自力で探さずに空港の人に聞いた方が早いです。お湯出るまでに時間かかったけどさっぱり。
9:50 ドバイ発香港へ
ほとんど寝てました。すぐ着きました。
香港では荷物受け取って再チェックイン。
日本食が恋しすぎてセブンでおにぎり買いました(笑)
おにぎりの米がちゃんと日本の米だーーー!!感動!うまい!
うっすい味のうどんとか食べたい。
2:10 香港発成田へ
爆睡しました。すぐついた。
海外旅行の緊張感が徐々に解けていって安心の眠りです。
7:10 成田着
今回も無事に帰ってこれてよかったです。
やっぱり幻想的なシャウエンとモスクが楽しかった!
次モロッコに来るときはモスクの中と砂漠に行きたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
他にもイタリア・シンガポール・スリランカ・
国内旅行について書いていますのでよかったら読んでください!
naminori3.hateblo.jp
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