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いや、ちょっと待ってくれよ士師記!〇旧約聖書「士師記」11

学びたかったことシリーズ「宗教」から旧約聖書を紐解いています。前回の「ヨシュア記」では、ついにカナンに入り数々の国を征服。カナンの土地の分配を決め、ヨシュアが死んでしまいました。今回からは「士師記」(ししき)です。言いにくいですね。

ヨシュアがいなくなり、イスラエル民の明確な指導者がいなくなりました。その都度、神に選ばれし者が一時的な指導者として登場します。この辺がリアルでいいですね。そしてこのカリスマ的指導者は「さばきつかさ」と呼ばれました。少年スポーツ漫画の主人公か。このさばきつかさ=士師がたくさん登場する回なので士師記というのです。もう懐かしいモーセ・・・。

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モーセとカナンからの使者
 

何度でも裏切るイスラエル人

イスラエル民が神に「誰が指導者となるのか」聞くと「ユダが上っていくのだ。」と言いました。ユダ族を主導としてカナンの征服は進められていきました。しかし、ベニヤミン族・エフライム族・ゼブルン族・アシェル族・ナフタリ族は、ヨシュアの教えに背いて各地の住民を殺さずに共存していたのです。
現代の日本では人同士も、人と動物も、人と自然も、共存してうまくやっていくのが良しとされていますが、もちろんそうでない地域もあります。旧約聖書も、戦国時代も、中国のキングダムでも、長い年月「土地・権力争い」は行われてきたのです。そういう歴史の上に「共存」があるのは、苦労の末の良いことだと思いますが、陳腐な気さえします。

そんなヨシュアとの誓いが薄れていた5族からは、律法を知らない世代が生まれていました。彼らはバアルとアシュタロテという神を信仰してしまったのです。
これに怒った神はイスラエル民に災いをもたらしますが、さばきつかさを任命してイスラエル民を救います。しかしさばきつかさが死ぬとまた別の神を信仰し始めるのです。何回おんなじことするねん。

士師記のほとんどは、イスラエル民が悪いことしてさばきつかさが道を正すけど、さばきつかさが死ぬと別の神を信仰し始めてまた新たなさばきつかさに救わせて・・・の繰り返しです。さばきつかさは10人以上。人間は同じ過ちを繰り返す生き物で、いい人もいれば悪い人もいる、という縮図ですね。

 

ベニヤミン族事件

そんな中、凶悪犯罪が起こります。
ベニヤミン族はギブアという土地でその土地の人々と一緒に住んでいました。ある時、一人のレビ族がギブアに泊まっていると、ギブアに住む男が襲いかかってきたのです。レビ族の男は側近の女を見張りとして外に出しておくと、ギブアの男は夜通し女を強姦し殺害してしまったのです。
レビ族の男は女を12の部位に切り分けて「ギブアの男が恥ずべき行為をしたぞ!」とイスラエルの国中に送りつけました。いや、切り分けるなよ。
それを見たイスラエル民は「こんな悪質な事件は見たことない!」と言いました。レビ族の方が確実にやばいよ!!同族擁護というやつでしょうか。

イスラエル民はベニヤミン族から悪(ギブアの人々)を取り除こうとしましたが、ベニヤミン族は応じませんでした。それどころか他の街から兵を集めイスラエル民と戦おうとしたのです。ど、ど、どうして!!

イスラエル民も兵を増やしましたが、精鋭のベニヤミン族に多くの人が殺されてしまいました。イスラエル民は「私たちは兄弟であるベニヤミン族と戦わなければならないのでしょうか?」と神に問うと「攻めのぼれ!!」と言われてしまいました。神の意思により次の戦いでベニヤミン族は600人を残して滅ぼされました。最初から神の意思使えよ。
ギブアの地を焼き払い、生き残った600人はリモンの岩に逃げて過ごしました。

イスラエル民はベニヤミン族に娘を嫁がせないことを決めましたが、このまま放っておくのは可哀そうなので各地から娘を奪いベニヤミン族に送りました。それでも足りない娘は自分たちで各地から徴収しました。そうしてベニヤミン族は相続地に戻り、街を再建していきました。

 

ここで「士師記」は終わりです。さばきつかさが代々入れ替わり歴史が繰り返される中、ベニヤミン族事件が起こりました。イスラエル民は明確な指導者がない中、各民族の判断で行動するようになり、各族の色が強くなりました。
次回からは「ルツ記」です。フランスの画家「ジャン=フランソワ・ミレー」が書いた「落穂拾い」の絵画の深く関係した話です。こういう作品が出てくると今後に役立ちそうですね!それではまた次回。

 

 

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