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女に溺れるダビデ王、家族崩壊の危機〇旧約聖書「サムエル記Ⅱ・中」16

学びたかったことシリーズ「宗教」から旧約聖書を紐解いています。前回の「サムエル記Ⅱ・上」では、ダビデが新王になりダビデの町を作りました。神の箱を守るために家を建てると、ダビデは一層神の力を受け勢力を増していきました。今回は「サムエル記Ⅱ・中」です。ダビデが女に溺れ、ダビデの息子たちがけんかする話です。

 

女に溺れるダビデ

アモン人のナハシュ王が死に、その子ハヌンが王になりました。ダビデはお悔やみの気持ちを伝えようと遣いを送りましたが、ハヌン王は逆手に受け取り、ダビデの遣いを攻撃しました。それに怒ったダビデは「全面戦争だ!」とイスラエルの軍を送り込みました。イスラエル軍は4万人の兵と将軍を殺し、アモン人はイスラエル人のしもべとなった。

イスラエル軍が必至で戦っているとき、ダビデは王宮で体を洗う女に見とれていました。ダビデはその美しい女が気に入って召使に任命しました。家来ウリヤの妻でバテ・シェバという名の女はその夜ダビデとの子供を身籠りました。手が早いダビデ。情に厚い正義のヒーローだったのに女に溺れるとは。
名画でもダビデから手紙を受け取ったバテ・シェバが描かれています。

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レンブラント作「ダビデの手紙を手にしたバテ・シェバの水浴」

ダビデは家来ウリヤを激戦地に送り込み戦死させた。悲しむバテ・シェバを自分の家に招き入れてダビデの妻にしました。プレイボーイというか姑息というか、こんな子に育てた覚えないよ!!ダビデ!!お母さん悲しむよ!!
神はダビデを見損ないました。神はダビデの真意を知るべく、ナタンという遣いを出しました。ナタンはダビデにこんな話をしました。「たくさんの羊を持つ裕福な羊飼いと、1匹しか羊がいない貧しい羊飼いがいました。旅人に料理をふるまうことになったとき、裕福な羊飼いは自分の羊を惜しんで貧しい羊飼いの羊を奪い調理してしまいました。」

これを聞いたダビデが「そんな男は死刑だ!」と言うと。ナタンは「まさにあなたがその男です。」と言いました。神はダビデに多くのものを与えたのに、残酷に人の妻を奪ったことに怒り災いをもたらすと告げました。ダビデは反省しましたがナタンに「神はあなたを殺しませんが、生まれてくる子供は必ず死ぬでしょう。」と言いました。

その通りに、バテ・シェバとの子供は生まれてすぐに病気になりました。ダビデは子供のために断食をし地に伏せていました。しかし、7日目にその子が亡くなるとダビデは起き上がり、体を洗って食事をしました。それを見ていた家来たちから、立ち直りが早すぎると非難殺到。ダビデが「断食して泣いていれば神が憐れむと思ったからだ。死んでしまったら何も意味はない。」と言うと炎上の火柱が上がりました。
ダビデはバテ・シェバに慰めてもらい、また子供が出来ました。ダビデはその男の子をソロモンと名付けました。

神はダビデから生まれてきたのにソロモンを可愛がりました。なにか特別なものを感じたのでしょうか?ソロモンは後に正義の王になるのです。神はソロモンをエディデヤと勝手に名付けました。

 

アブシャロムの復讐

ダビデの息子の中にアブシャロムとアムノンという子がいました。アブシャロムの妹タマルは特に美しい女の子でした。タマルのことが好きだったアムノンは仮病を使い、「病気になったからパンを食べさせてほしい。」という独特な誘い文句で彼女を家に呼びました。誰もいない家でタマルに襲い掛かったアムノンはもちろん嫌われ、タマルは家を飛び出して泣きました。現代ドラマにありそうな描写ですね。

アブシャロムは妹タマルのために、アムノンを殺すことを決心します。それから2年後の羊の毛刈り祭でダビデの息子全員がそろいました。アブシャロムは今日だと決めていました。みんながお酒に酔っ払ったとき、アムノンを殺しました。ほかの兄弟は怖がって逃げていきました。ダビデはアムノンが死んだことを悲しみ、アブシャロムはダビデに怒られると思いゲシュルという町に逃げました。

自分では軽々殺す癖に、人が誰かを殺すのは許さないという難しい性格のダビデはアブシャロムを憎みました。ヨアブはアブシャロムを殺さないよう説得しました。ダビデは殺さないけどもう会いたくない、と子供のような返答・・・あの頃のカリスマダビデはどこへ・・・。

おせっかいなヨアブはダビデが息子を殺さないとわかると、アブシャロムを王宮に連れ戻しまし部屋にこもらせました。2年が経った頃、この生活に限界を感じたアブシャロムはヨアブの畑に火をつけました。「こんな生き方をするならゲルシュにいたかった。なぜ連れ戻したのだ。王に殺されてもゲルシュニいた方がマシだった!!」とアブシャロムは怒り、ダビデにむかつく思いをぶつけにいきました。
ところがダビデはアブシャロムを受け入れたのです。時の流れは偉大です。

ここで「サムエル記Ⅱ・中」は終わりです。ここまでの人物を整理しましょう。

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ダビデが卑怯な手でバテ・シェバを手に入れたので神に怒られました。またダビデの血を引くアムノンも女を欲しがり殺されてしまいました。どんなに力や地位を手にしても女に全てを崩される、昼ドラみたいですね。
次回からは「サムエル記Ⅱ・下」です。ダビデとアブシャロムは和解したかに見えましたが、アブシャロムには裏の顔があったのです。それではまた次回。

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