またもや自由律俳句を20句書きました。
一つ一つ想像するもよし、読み流すもよしです。
では、どうぞ。
人生ゲームでは医者になっていた。
第一発見者の虫も殺せない男が怪しい。
初めての道を知った顔で歩く。
夜景に見とれて君を見失った。
芸能人から助けを求めるメールが来た。
梅干し?あぁ、目星ね。
隣の大食いチャレンジャーが箸を置いた。
いいえ、私は店員ではありません。
セミの抜け殻をじっくり見てから木に戻す。
ババが一周してきた。
誰にも言わないよ、と言いながら誰に言おうか考えている。
塩と分かるまで5秒かかった。
粉雪でのどを痛める。
さいころに暗示をかけて、3マス戻る。
スパイスのにおいか、インド人のにおいか、はっきりさせないほうが良い。
今は、正論を言うな。
先に食べてて、と言ってからの待ちが長い。
目立つスキーウェアが足をそろえて降りてきた。
美容室からの年賀状をすみずみまで眺める。
最後の暖簾をしまう背中。
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